元木湧くんとミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」の話

元木湧くん、入所7周年おめでとう。





7年間。湧さんにとって人生の3分の1以上もの時間を、アイドルとして生き続けていてくれてありがとう。







ステージの上でがむしゃらに躍る姿、眩しいくらい輝いてるよ。



どんなときも前向きな言葉を口にしてくれるところ、最高にかっこいいよ。



落ち込んでいる日も明るい気持ちにさせてくれる湧さんの笑顔、本当にあたたかくていつも助けられてるよ。



アイドルとして生きるために日々積み重ねている努力、ちゃんと伝わってるよ。







今日はそんな湧さんの、アイドルとしての道が始まった1年に1度の記念日だから
めいっぱいの感謝を込めてこのブログを書きたいと思う。






私はアイドルとして生きる湧さんの活躍に日々たくさんの元気や勇気をもらっているけれど

そのたくさんの、溢れるほどの希望に満ちた日々の中でも特に心を動かされたのが
ミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」への出演だ。






情報局のメールに「元木湧(少年忍者)」の文字が刻まれていたあの日、死ぬほどうれしかった反面、正直不思議に思う部分の方が多かった。



今まで演技のお仕事に特段恵まれていたわけでも、歌がずば抜けて上手いと評価されていたわけでもなかったと思う、

なんなら本人が後に「歌には苦手意識がある」と語っていたほどだ。



それなのに彼は、外部の、それも全編歌のミュージカルで、錚々たるキャストの皆さんと共に名前を連ねていた。

純粋に、なんで?って思った。






でもその疑問はその先の半年間の湧さんを見ていく中ですっかり解消されていくことになる。







メールが届いた数日後、ISLANDTVに載ったソロ動画。
まだ言い慣れない舞台のタイトルをたどたどしく読み上げながらうれしそうに出演を報告する姿は、いつもよりどこか優しくて、すごく大人びて見えた。


それを見て、ああやっぱり湧さんってすごい人なんだな、ずっと大きくて広い世界を生きてる人なんだなって、
なんだか漠然とそんなことを感じた。







年が明けて、キャストの皆さんと出席した制作発表会見。
テレビやネットニュースで湧さんの映像や話した内容が取り上げられていた。

沢山の人が目にする国民的な朝の情報番組で湧さんの笑顔がテレビの画面いっぱいに映っている、本当に夢みたいな光景だった。



緊張してマイクの電源を入れ忘れたり、爪が割れそうになるくらい手をぎゅっと握っていたり、そんなところが可愛いなあなんて思ったりもしたけど、


湧さんのために、湧さんがベンジャミンを演じるためだけに作られた、綺麗な衣装が本当によく似合ってたんだ。



緊張で沢山噛んだって、手が震えていたって、その姿は本当に立派で、かっこよくて、

私この人のこと応援しててよかったな、ってなんだか無性に思わせてくれる力を持っていた。



このときから不思議と、湧さんがこのミュージカルに選ばれたことに違和感を抱くことは少なくなっていた。







2月には普段載れないような雑誌にも取り上げてもらった。

湧さん1人の写真とテキストに丸々2ページも使ってもらえたり、薮くんとの対談が載ったり。



綺麗な衣装をまとった湧さんの写真はどれも綺麗だったし、

「僕が経験することをメンバーにも伝えたい」とか「ステージに見合う男になりたい」とか、
ジョセフへの熱い思いが詰まった等身大で力強い湧さんの言葉はどれも本当に素敵だった。




薮くんは対談の中で「どこかの誰かが湧の活躍を見て抜擢したんだ」「このカンパニーに選ばれた役者なんだ」と言ってくれた。

それを聞いてようやく、今まで抱いていた疑問の答えが分かった気がした。




「これまでは見本になる先輩がいて、自分にもそのチャンスが巡ってきて、ひたすら頑張る。その頑張ることの繰り返しをしてきた」

「繰り返し頑張ってきたことも"楽しい!"って思いながらやってきた」

「自分は劇場で踊ったこともバックで呼ばれる機会も少なかったから、呼ばれたときはガムシャラに動いて何とか目立とうとしてた」

って、彼はそう言ったんだ。



ほんとにこの人どこまでかっこいいんだろうって、
雑誌に綴られた言葉1つひとつを噛みしめるたびに惚れ直していった。



私はプロデューサーでもミュージカルの専門家でもないから詳しいことは分からないけれど、

たぶん、この湧さんのがむしゃらな姿勢が、
全力でパフォーマンスをする姿が、
いきいきとステージで輝く明るい表情が、
たしかに誰かの心を動かして、彼はジョセフのカンパニーに選ばれし役者になったんだって、このとき確信できた。










だから、すごく悲しかったんだ。
4月、本来ならもう初日を迎えていた頃、ジョセフの全公演中止が発表されたこと。




自分が舞台を見れなくなったのも、自分が湧さんに会えなくなったのも、もちろんすごく悲しかったけれど

湧さんが今まで積み重ねてきた努力が形として実ったこのチャンス、湧さんが大きな覚悟を背負って挑もうとしていたこの舞台が、こんなに呆気なく失われてしまったこと
言葉にならないくらい悲しかった。





少年忍者は1人ひとりが豊かな個性を持った、それもジャニーズとしてはかなり大人数のグループだ。

だからこそ、その中で前に立って目立つことってすごく難しい。


グループ内だけに限らず、ジャニーズJrは年齢も性格もキャラクターも幅広い、沢山の才能溢れる人たちが同じ夢に向かって競い合っていく、本当に厳しい世界だ。


湧さんも、グループ内での格差とか、後輩の後ろで踊らなきゃいけないこととか、
たぶんファンから見えないところでも悔しい思いをすることが沢山あったと思う。



そんな中で、どんなときも湧さんががむしゃらに努力し続けたからこそ掴めたジョセフへの出演。
少年忍者のメンバーが外部の舞台に出るのはこれが初めてだった。




だから、
今回掴んだせっかくのチャンスが白紙になってしまうことも、
そうこうしているうちに他のメンバーや他のJrが、同じような、いやそれ以上の仕事を掴み取っていくかもしれない現実も、
ものすごく怖かった。

きっとこの先何かある度に「あのときジョセフが出来ていたら…」ってやり場のない後悔をずっと抱き続けるんだろうな、
本気でそう思ってた。



ただの1ファンでもこんなに不安に思うんだから、湧さんはもっと怖くて悲しくてやりきれない気持ちに満ちているんだろうなって、





ずっとそう思っていたんだけれど







どうやらそれは私の勘違いだったらしい。








中止が発表されてから1ヶ月が経とうとしていた頃だった。

「ミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』の思い出」というタイトルでISLANDTVに載せられた1本の動画。



半年前、出演を報告していた動画のときからは見た目も随分大人っぽくなって、髪の毛も黒髪から茶髪になって、
あんなに言いにくそうだった舞台のタイトルも、もうすっかり言い慣れてるみたいだった。



それなのに、
あの出演が決まったときの、喜びと少しの緊張に包まれたあのときの笑顔だけは、少しも変わっていなかった。


彼は動画で、「本番を迎えられなくて悔しい」とか「せっかく練習していたのに悲しい」とか、そういうマイナスな言葉を一切口にしなくて、


むしろ、ジョセフでの思い出を笑顔で振り返りながら「楽しかった」「成長できた」「勉強になった」って言った。




そんな湧さんの姿を見て、
おどけながら薮くんとの思い出を話す湧さんを見て、


ジョセフの中止が決まってから初めて、ジョセフのことで笑えたんだ。





ジョセフのことはもう悲しい過去の話として封印しようと思ってたのに
どんな出来事だって明るい思い出に変えちゃうんだから、湧さんって本当に狡い。





でもね、この明るい思い出を積み重ねた先にはきっととんでもなくキラキラした、最高の未来が待っている気がするんだ。







ジャニーズJrを応援しているとどうしても、先が見えない未来に不安を抱くことがある。
どうしようもなく悔しかった過去の出来事をいつまでも引きずってしまうことだってある。




たしかに過去は永遠に変えられないし、
5年後、10年後、遠い未来に何が起こっているかなんて分からないけれど。




今をがむしゃらに、明るく生きる湧さんにはきっと、いや絶対に、
明るくてワクワクするような最高の未来が待っているから、



だから私も今の湧さんに、今湧さんがいる環境に、沢山感謝して生きていきたいと思うよ。















湧さんがジョセフでいただいたベンジャミンという役柄は、12人兄弟の末っ子。兄弟たちに愛される、元気で無邪気な男の子。

ジョセフのお話を知れば知るほど、湧さんにぴったりの役だなって思った。





湧さんは、みんなに愛されている。



メンバーは雑誌でしょっちゅう湧さんの名前を挙げて「すごい」とか「かっこいい」とか「頼もしい」とか言ってくれるし、
ファンは湧さんの新しい仕事が決まる度に大喜びして、パフォーマンスがテレビで流れた日には他のメンバーのファンまで「湧くんかっこよかった!」って褒めてくれたりする。

ジョセフの共演者の方にも沢山可愛がってもらえたって言ってたね。





湧さんがこんなにも沢山の人に愛されるのは

湧さんの底知れぬ優しさとあたたかさが、時に人の心を救えるから。

湧さんのがむしゃらな姿勢に、人は心を動かされるから。

湧さんの明るい笑顔に、人は元気をもらえるから。

湧さんの前向きな言葉が、沈んだ人の気持ちをも前向きに変えてくれるから。





私は湧さんに幸せをもらってばかりで何も出来ていないけど
こんな素敵な人に出会えたこと。今あなたを応援できていること。
すごくうれしいし、誇りに思うよ。





これから先、大きな壁にぶつかることがあるかもしれない。どうしようもなく悲しいことや苦しいことがあるかもしれない。


こんなブログを書いていたって、私はファンの1人に過ぎないから。
そんなときに直接会って励ますことも、相談に乗ることも、もちろんできない。


もっと言えば、悲しい思いをしていること自体、自ら話してくれない限り知ることすら、出来ない。



私は湧さんのことを知っているつもりで、知らないことが沢山あると思うし
私が毎日「湧さんかっこいい〜!好き〜!」って呟いてたところで、湧さんは私の存在すら知らないと思う。




でもね、それでいいんだ。



湧さんを愛している人は沢山いる。
私はその沢山の中の1人でいい。



だから、つらくなったら立ち止まって周りを見てほしい。

湧さんのこと応援してる人、好きでいてくれてる人、きっと思ってるより沢山いるよ。


たしかにとんでもなく広くて厳しくて、先の見えない世界だけど、
湧さんが人に与えた優しさの分だけ、湧さんにあたたかい言葉をかけてくれる人が、優しく応援してくれる人が、必ずいるから。



だからその笑顔のまま、どこまでも進みたい方角へ羽ばたき続けてね。










今のISLANDTVのプロフィール、
「俺はみんなの事が好きです。みんなは俺の事ずっと好きでいてくれますか?」
って言葉。


好きだよ。
これまでも、今も、きっとこの先も。


「この仕事が楽しい」
「僕にはこの道しかないと思ってる」
「後ろを振り向く気も、誰にも負ける気もない」

そういうことを恐れず言葉にして伝えてくれる湧さんが好きだよ。


応援しててよかった、これからもずっとついていきたいって、沢山思わせてくれる湧さんが大好きだよ。





そんな頼もしい湧さんに私ができることって、
ファンレターを送るとか、番組に要望を出すとか、コンサートでメンバーカラーのペンライトを振るとか。

常日頃から湧さんが私たちにくれる元気や勇気や沢山の幸せな感情に比べたら、それってすごくちっぽけで些細なことだと思う。



でもいつか、湧さんが不安に押しつぶされそうになったとき、
湧さんを好きな人はここにいるよ、湧さんのこと見てる人がここにいるよ、って
湧さんが進む道を少しでも照らすことができたら、それがファンとしては本望なんじゃないかって思うんだ。











元木湧くん、入所7周年おめでとう。


8年目のアイドル人生ではどんなことが起こるかな。
うれしいこと、楽しいこと、悲しいこと、苦しいこと。
何が起きたとしても、ちゃんと受け入れて、応援し続けられるファンでいたいと思うよ。


湧さんが決めた道
湧さんががむしゃらに走り続ける道
それがどんなに遠回りでも、段差だらけの道のりでも、私は湧さんの背中を追って一緒に走っていきたいと思う。



アイドルを応援することって実は楽しいことばかりじゃないし、
きっとこれから先も、どうしようもなく泣きたくなる日を幾度となく乗り越えなきゃいけないんだろうけど、

それでもついていきたいって思わせてくれたのは、他の誰でもない、湧さんなんだ。




ジョセフという大きなチャンスを掴んで、
それを自分の学びに、明るい思い出に変えた湧さんなら、
どんなに大きな壁も、きっと乗り越えられるよ。
その手に抱えた夢、きっと叶うよ。
ドームでも、全国でも、世界でも、自分が行きたいところ、きっと全部行けるよ。





だからそのかっこよくて逞しい背中を、これからもずっと追いかけさせてね。









湧さんがこれから歩んでいく道が、沢山の希望と優しさとあたたかさで溢れていますように。












2020.06.23