元木湧くんと21ページ目の宝物の話

「目標は美である。愛である。完全である。天に届かないまでも、大きな杉は天を目指して進む。我らも天を目指して進むのだ。天は遠い、我らの歩ける所は短い。それでもいいのである。天を目指して進むのである。個々が生きてすべてが生きる道である。自分の自画像は白骨となっても、天を目指して進むのである。」

 

 

明治から大正にかけて活躍した小説家、武者小路実篤は言った。

 

 

 

 

ドラマに出ること。

 

バラエティで活躍すること。

 

理想のアイドルになること。

 

少年忍者でデビューすること。

 

その目にたくさんの目標を見据えた湧さんは、とびきり美しくて、眩しくて、あたたかくて、優しい。その瞳を、その手に抱えた目標が1つずつ叶い、更新されていく姿を、これからも見届けられたらいいな。

 

 

 

 

 

 

 

元木湧さん、21歳のお誕生日おめでとう。

 

 

「絶対デビューするから待っててね 愛してるよ」って、普段は滅多に言わない甘い言葉と未来の約束をくれた、世界でいちばんかっこいい20歳の迎え方から早1年。

 

 

長かったようで、あっという間だった気もする毎日は、振り返るとほんとうにいろんなことがあった1年だったね。

 

 

映画やバラエティ番組、数え切れないくらいの雑誌、舞台の個人仕事にコンサート、有観客のステージに湧さんが立つ機会もたくさんあった。

 

 

バラエティで活躍したい!とかねてから何度も口にしていた湧さんは、YouTubeでもたくさん体を張ったり、的確なツッコミやふとした言動でメンバーの爆笑を生んだり、バラエティ番組に呼ばれたときは持ち前の明るさで他の共演者さんたちとテンポ良く会話してお茶の間に笑いを届けてくれた。

 

NEW WORLD EXPO 2022では、人数が多い中でメンバーをうまく巻き込みながら自分たちの見せ場をたくさん作って、最後には他の人の罰ゲームで出てきた送風機に自ら顔を近付けに行って爆風を浴びていた。綺麗なお顔が風で台無しにされている姿を見ながらテレビの前で声を出してめちゃくちゃ笑って、ちょっと泣いた。笑いに対して真摯で、目標に対して貪欲な湧さんが、あまりにもかっこよかった。

 

 

 

舞台も、コンサートも、ブログや雑誌も、YouTubeも、たくさん更新してくれた5秒選手権も、全部かっこよくて可愛くておもしろくて綺麗で、相変わらず銀河一のキラキラアイドルなんだけど、ふとしたときの言動は友達みたいな距離感で、居心地が良くて安心する。

 

 

メンバーとふざけて笑い合う姿を見ているとまだ男子高校生なんじゃないかと思えてくるし、ブログの終わりはいつも「またね〜おやすみ💤」だし、今年のサマステのMCでは周りのメンバーに湧くんはもうおじいちゃん!っていじられて「そんなこと言ったら俺より年上の人たちは……ねえ……」って客席に向かって大失言をしてオタクたちにペンライトを投げつけられ、挙句の果てには「ごめんって!飯奢るから!許して!」とか言い出すし、

 

 

全然身近な存在じゃないことは分かっているのに、笑っちゃうぐらい友達みたいで、心の距離が近いように感じさせてくれる。

 

 

それでいて、ステージに立つ姿はあまりにも綺麗で、湧さんが煌めくライトの中で歌い踊れば、それはもうずっとずっと遠くて手が届かない月みたいな存在になる。

 

 

織山さんがこの前ブログでアイドルとファンとの距離感のことを「美学ですよね」って言ってたけど、本当にそうだと思う。ファンも、ファンじゃない人も虜にしてしまうこの距離感は唯一無二で、ただ近いだけでもただ遠いわけでもないそれがとてもとても好きだ。

 

 

 

 

 

 

変わらない距離感の一方で、変わったこともある。

 

 

湧さんは最年長として、グループを守る立場になった。

 

 

今年の夏、「最年長になりました」と真っ直ぐ前を見つめて言う湧さんの顔はすごくすごくかっこよくて、じっくり目に焼き付けたかったのに涙が滲んでよく見えなかった。

 

「1人に背負わせない、もう誰にもつらい思いはさせない、そんな最年長になりたいと思います。」って明るくて頼もしい声色で言うから、そうやって1人で背負い込んでしまいそうなのは湧さんなのに、と思った気持ちも全部引っ込んだ。湧さんのその言葉に、安心した人も、心を動かされた人も、慰められた人もたくさんいたと思う。

 

 

湧さんの言葉選びはいつも、誰かを傷つけるものじゃなくて、誰に対しても開かれているもので、それでいてとびきり優しい。

 

あまりにも頼もしくて優しい最年長だ。

 

 

湧さんが20歳!大人なんてやださみしい!ってぼやいていた1年前がもう嘘みたいで、姿も言動も全部が大人びて、もう何年も前から大人の世界にいましたと言わんばかりの頼もしい背中をたくさん見せてくれたこの1年。

 

 

最年長という重くも大きくもあるその肩書きは、湧さんの柔らかい表情に段々と馴染んでいるようにも感じる。

 

 

年下のメンバーたちにいじられても、誰がおじさんや!ってツッコミながらキレ散らかして大爆笑をかっさらっていったり、

 

MCになると自分も楽しそうに笑いながら、みんなが喋れるように話題を振っていたり、

 

サマステの最終日に更新されたブログでは「この先もずっと俺達を見守っててください その分俺達はみんなを幸せにする事を約束します」って、頼もしすぎる決意表明をしてくれて、しかも一人称がずっと「俺達」になっていたり、

 

 

メンバーや後輩にも怒るべきときはきちんと厳しくする人だとか、フレッシュJr.の間で怖いって噂になってたとか、何かと怖がられてしまいがちな湧さんだけど、どんなに怖そうにしていても湧さんの深い優しさは見ているだけで痛いほど伝わってきてしまう。

 

 

 

本当は、本当に優しい人だよね。

 

こんなのキャラと違う!って怒られちゃうかもしれないけど。そんなところも大好きだよ。

 

 

大人になるって、何かキラキラした子供心を失ってしまうことのような気がしてたけど、実は人がもっと優しくもっとたくさんの色を纏って輝くようになることなのかなあ、って湧さんの20歳を見ていて思った。

 

子供は大人になれるけど、大人は子供には戻れない、の言葉が呪縛のように住み着く心で、大人もいいかも!と思えるようになったのは湧さんのおかげだよ。本当にありがとう。私も湧さんみたいなかっこいい大人になりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の夏は、湧さんのデビューの夢に「少年忍者で」の修飾詞が付け加えられた季節だった。

 

 

少年忍者のみんながとんでもない覚悟と熱量を持って挑んだ、自他ともに認める歴代最高のコンサートは、文字通り最高で、それはそれはたくさんのことを考えさせられた。

 

 

 

湧さんがデビューという言葉を口にするようになったとき、それが少年忍者で、という意味だとは思っていなくて、大人数だからとか、現実的に考えたらとか、今思えば理由にもならないような理由だったけど、当たり前にそうだと思っていた。

 

そんなくだらない固定観念をぶち壊しに来てくれたのもまた少年忍者で、圧巻されるパフォーマンスやストーリー性のある構成、随所随所に強いメッセージが込められたコンサートは、少年忍者のファンのみならず、色々な場所で話題になっていたと思う。

 

サマステを振り返った湧さんのブログ、全員の写真に添えられた「21人分の気持ちがみんなにこれからも届けられるように頑張ります」が全ての答えだった。

 

 

すごくすごく心を動かされて、これからも一生湧さんに、湧さんたちに、少年忍者に着いていく!と思えた反面、これまでの応援の姿勢は正解じゃなかったんじゃないかって、たくさん考えさせられた。

 

 

 

知らない誰かでもなく、1番近くで応援しているはずのファンが、少年忍者でデビューできることを信じられていなかった。

 

 

めちゃくちゃ反省した。湧さんが、みんなが考えていたこと、何も知らなかった、何も考えられていなかった。

 

 

 

 

最近の、いろんなメンバーにソロパートがあって、1曲の中で各々の良さがめいっぱい発揮されているパフォーマンスを見ていたら、全員でデビューすることが無理なんてないってやっと気付けた。人数は不可能の理由になんてならない。むしろ、この人数が、人数だけじゃない、少年忍者の沢山の魅力1つひとつが、たくさんいるアイドルの中で彼らを唯一無二のグループにさせるための強みになるだろうって。こんなに大きな可能性を素通りしてたなんて、人生半分損してるよね。

 

 

 

 

たぶん、知らないことも気付けていない魅力もまだまだたくさんある。目標も、人も、私も、時が経てば更新されていく。

 

どんなに大きくてどんなに遠くに見える夢でも、追いかけることに意味があって、信じればそれはきっと叶う。たとえ叶わなくてもそれは大きな財産になって、また新しい夢が生まれる。子供の頃は疑わずに信じられていたことも、大人になって少しずつ賢くなったら、知らない間に忘れてしまう。

 

 

 

正解なんて一生分からないけど、これからもたくさん迷うけど、大切なことも感情も、またきっと忘れてしまうけど、

 

どれだけ時間がかかっても、回り道をしても、ずっとずっと好きでいたい。迷って、悩んで、気付いて、悔やんで、反省して、また悩んで、それでも楽しくて幸せで輝いた感情を、教えてくれるのは湧さんがいい。

 

 

いつかとびきり大きい会場で湧さんを見た帰り道に、あんな日もあったね、こんな日もあったね、懐かしいな〜って思い出を振り返りながら、たくさん笑ってぼろぼろ泣くんだと思います。

 

 

 

どんなことがあっても、どんな気持ちになろうと、湧さんを好きでいられる幸せな日々の一部にしかならないから、未来が怖くないよ。

 

 

もし、嫌なところができても、悲しい気持ちになることがあっても、お互い変化を重ねても、どうせ一生好きだから、アイドル人生の終点まで私も一緒に旅がしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湧さん、21歳の誕生日おめでとう。

 

本当に、生まれてきてくれてありがとう。

 

毎日生きていてくれてありがとう。

 

 

 

 

もう生きたくないと思ったとき、生きていれば良いこともあるって思い出させてくれたのは湧さんのパフォーマンスだった。

 

前に病気で長く入院しているうちに元気がなくなってしまった人が、若い頃に好きだったアイドルの映像を見た瞬間、パッと表情が変わって心に元気を取り戻したという話を聞いたことがある。

 

私がおばあちゃんになって、全然動けなくなって元気を失ってもう何もできないんだって塞ぎ込んでも、湧さんを見たらたぶん思い出せる。何十年先でも、新鮮に誰かを好きでいる気持ち、心がわくわくする感じ、大切なこと、全部。

 

 

 

 

いつか、デビューしたら、大きな会場を自分たちのファンで埋め尽くしたら、全国ツアーをしたら、夢が叶ったことに飛び上がって喜んで、たくさん泣きたい。

 

それで、その先にはどんな夢が待っているのか、教えてほしい。見せてほしい。

 

 

天は遠い、我らの歩ける所は短い。大きな夢に向かうほど、もどかしくて無力であることを痛感することもたくさんあるんだろう。

 

 

それでも、そんな日々を、かけがえのない一生の宝物にしたい。

 

 

 

21歳の湧さんの背中を追いかける、宝物の新たな1ページが、今年もまた始まる。

 

 

 

 

 

 

2022.11.26